医療から福祉に社会保障の給付率を変える

kaigohukushi (5)そもそも介護保険の目標の1つは、同じ社会保障費であっても、これまでは医療に使われていた資金を福祉に回そうという狙いがあります。
日本は国民だれもが医療保険を持つ保険と、だれもが年金に加入する年金を実現しました。そのおかけで安心して医療にかかることができたり、老後の生活を年金で支えることにつながってきたのです。
福祉についても同じ社会保障費の一部として国民の税金でカバーしてきましたが、これまで述べたように、介護ニーズは増大するのに資金の不足が予想されるようになったのです。そのため提供されるサービスが制限され、これからの介護に不安が生じました。
現在の社会保障の給付比率は年金:医療:福祉が5:4:1になっています。この比率を医療を3にして福祉を2にする、つまり年金:医療:福祉を5:3:2にしようというのです。
そのために現在医療費で支払われている老人の入院費の一部が介護保険に変わるのです。
このように書くと、今まで老人医療で支払われていた費用を、介護保険に変えるのが制度導入の目標のように思われるかもしれませんが、もちろん違います。
1人暮らしや老夫婦で生活している人も、安心して自宅で暮らしていけるようになる。そのために、要介護者の自立や要介護にならないような予防措置を講じたり、ケアマネージメントを充実させようというのが、その目的です。