おばあちゃんの白菜漬けの思い出

どこでも手軽に買うことができる白菜漬け
スーパーはもちろん、コンビニでは一食食べきりサイズも売られています。
日本人には欠かせないごはんのお供の代表ともいえるでしょう。

そんな身近な白菜漬けですが、筆者とおばあちゃんの思い出の味でもあります。

筆者がまだ幼いころ、冬になるとおばあちゃんが重石と樽を使って手作りで漬けこんでいました。
自宅の畑から採れた白菜を丸々使った、今振り返ればとても貴重な白菜漬けです。
漬けこんでいる間に、台所から香ってくる漬物の独特の香りが忘れられません。

肝心の味はというと…
一緒に漬けこんだ昆布のうまみが口いっぱいに広がり、箸が止まりませんでした。
白菜の葉に隠れた鷹の爪を一緒に食べてしまい、幼かった私は「辛い辛い」と訴えながら涙目になっていたのもいい思い出です。
そして、おばあちゃんに「おいしいからまた作ってね」と言うと、優しい笑顔で「もちろんさ」と必ず返事をくれました。

そのおばあちゃんも5年以上前に亡くなり、今はもうあの白菜漬けは食べることはできません。
しかし、毎年冬になると、おばあちゃんが白菜を漬けこむ姿やおいしかったあの味、そして優しい笑顔を思い出し懐かしい気持ちになります。